工事写真台帳を無料で作る方法|無料アプリ・フリーソフトと格安ソフトの選び方
工事写真台帳は無料でも作れます。方法は、Excelテンプレート・フリーソフト・無料プランのあるアプリの3つです。月に数件の工事で、写真の枚数も少ないなら、無料の方法で十分に回ります。一方で、工事が増えてくると、写真の枚数の上限や、Excelでの出力が有料という壁に当たります。そのときは、月1,000円前後で使える格安の工事写真台帳ソフトに切り替えると、作業の時間を短くしやすくなります。
目次
この記事は、工事写真台帳ツール「フォトフクロウ」の運営者が書いています。他社のサービスは、2026年10月時点の公式ページなどの情報をもとに紹介しています。料金や無料の範囲は変わることがあるため、使う前に各社の公式ページでご確認ください。
工事写真台帳は無料で作れる?|結論は工事の数と写真の枚数で決まる
工事写真台帳は、無料の道具だけでも作れます。一般には、Excelのひな形に写真を貼って作る会社がまだ多く、元請や発注者に出す台帳も、PDFにして送れば受け取ってもらえることがほとんどです。
無料で続けるか、有料のソフトにするかは、工事の数と写真の枚数で判断するのが良いです。次の表で、自社がどちらの列に近いかを見てみてください。左の列に当てはまる項目が多いなら、今は無料の方法で十分です。右の列が増えてきたら、格安の工事写真台帳ソフトを検討する時期です。
| 比べること | 無料で足りる | 格安ソフトにした方がいい |
|---|---|---|
| 工事の数 | 月1〜2件 | 月3件以上・同時に進む工事がある |
| 写真の枚数 | 1工事で数十枚 | 1工事で100枚を超える |
| 提出の形 | PDFでよい | Excelで出して、あとから直したい |
| 使う人 | 自分1人で作る | 現場と事務所で分担する |
| 写真の受け渡し | パソコンで整理するだけ | 現場のスマホから写真を送りたい |
大事なのは、「無料かどうか」より「1工事あたり何分かかっているか」です。無料の方法でも、写真を貼る・大きさをそろえる・並べ替えるのに毎回1時間かかっているなら、その時間が費用になっています。月に何件の台帳を作り、1件に何分かかっているかを一度測っておくと、無料のまま続けるか、有料に切り替えるかを決めやすくなります。
工事写真台帳を無料で作る3つの方法
工事写真台帳を無料で作る方法は、大きく分けて3つあります。Excelテンプレートに貼る方法、パソコンのフリーソフトを使う方法、無料プランのあるアプリを使う方法です。
| 方法 | 向いている人 | 良いところ | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| Excelテンプレート | 写真が少なく、自社の様式で出したい | 誰でも開ける。様式を自由に直せる | 写真を貼る・そろえる作業に時間がかかる |
| フリーソフト | 1台のパソコンで決まった人が作る | 写真を枠に流し込める | Windows専用が多い。更新が止まっているものもある |
| 無料プランのアプリ | スマホで撮って、そのまま台帳にしたい | 撮影から台帳まで1つで済む | 容量や出力形式に上限がある |
工事写真台帳を無料で作る方法1 Excelテンプレート
工事写真台帳を無料で作るとき、最初に試しやすいのがExcelテンプレートです。A4の用紙に写真の枠と、工種・撮影箇所・説明の欄が並んだひな形を用意し、写真を貼って文字を書きます。Excelはほとんどの会社のパソコンに入っているので、新しく覚えることがありません。
Excelテンプレートは、元請や発注者から様式を指定されたときにも合わせやすいのが良いところです。一方で、写真を1枚ずつ貼り、枠の大きさにそろえる作業は、枚数が増えるほど時間がかかります。写真を差し替えたり並べ替えたりすると、貼り直しになることもあります。
ひな形から作るのが手間なら、FUKULOが配っている工事写真台帳のExcelテンプレート(1ページ3枚・登録不要)が使えます。書き方の見本は工事写真台帳の書き方の記事で、1ページに2枚・3枚・6枚を並べる作り方は写真台帳をエクセルで作る方法で紹介しています。
工事写真台帳を無料で作る方法2 フリーソフト
工事写真台帳のフリーソフトは、パソコンに入れて使う無料のソフトです。写真をまとめて読み込み、台紙の枠に順に流し込めるものが多く、Excelに1枚ずつ貼るよりは早く作れます。
工事写真台帳のフリーソフトを使うときは、いくつか確かめておくことがあります。
- Windows専用のものが多く、Macでは動かないことがある
- Excelのマクロで動くものは、会社のパソコンの設定でマクロが止められていて動かないことがある
- 個人の作者が配っているものは、更新が止まっていて、新しいWindowsで動くか分からないことがある
- 写真と台帳がそのパソコンの中にあるので、ほかの人と同じ工事を触るにはファイルの受け渡しが要る
ダウンロードする前に、配布元のページで対応するOSと、最後に更新された日を確かめてください。信頼できる配布元から入れることも大切です。
工事写真台帳を無料で作る方法3 無料プランのあるアプリ
工事写真台帳のアプリには、無料プランを用意しているものがあります。スマホで撮影し、そのまま台帳やPDFの報告書にできるので、事務所に戻ってからの作業が少なくなります。電子小黒板(黒板を写真に合成する機能)を持つものも多くあります。
無料プランは、有料プランを試してもらう入口として用意されていることがほとんどです。そのため、写真を保存できる容量、参加できる工事の数、出力できる形式などに上限があります。無料プランの範囲で収まる使い方かどうかを、先に確かめておくと安心です。
無料プランがある工事写真台帳アプリ|ミライ工事写真・蔵衛門・KANNA
工事写真台帳アプリのうち、無料で使い始められるものを3つ紹介します。どれも2026年10月時点の公式ページなどで確かめた内容です。無料の範囲は変わることがあるので、使う前に各社の公式ページで最新の内容を見てください。
| アプリ | 無料で使える範囲 | 有料プランの例 |
|---|---|---|
| ミライ工事写真 | フリー版:容量30MB(写真約60枚)。台帳の作成とPDF出力ができる | ベーシック月990円(税込・300MB)、プロフェッショナル月2,178円(税込・3GB)、法人1人月2,750円(税込・5人以上) |
| 蔵衛門 | フリー:0円。参加できる工事は1件。黒板入り写真の撮影は広告つき | プレミアムのライセンスパック:1ライセンスあたり月1,200〜1,800円(税抜)。年額での支払い |
| KANNA | 無料で始められる(公式サイトに案内あり)。無料の範囲は公式で確認 | ライト・ベーシック・エンタープライズ。料金は見積り |
工事写真台帳アプリ ミライ工事写真の無料の範囲
ミライ工事写真のフリー版は、容量30MB(写真でおよそ60枚)まで無料で使えます。台帳の作成とPDF出力はフリー版でもできます。Excelでの出力はベーシック版(月990円・税込、容量300MB・写真約600枚)からです。写真が多い場合は、プロフェッショナル版(月2,178円・税込、容量3GB)や、5人以上で使う法人プラン(1人月2,750円・税込)があります。
工事写真台帳アプリ 蔵衛門の無料の範囲
蔵衛門のフリーは0円で、写真・黒板・図面の基本的な機能を試せるプランです。公式の料金ページでは、参加できる工事が1件までで、黒板入り写真の撮影には広告が入ると書かれています。有料の蔵衛門プレミアムはライセンスのパックで契約する形で、1ライセンスあたり月1,200〜1,800円(税抜)です。人数が多いほど1ライセンスあたりが安くなり、支払いは年額でまとめて払う形です。最小の契約単位は公式でご確認ください。
工事写真台帳アプリ KANNAの無料の範囲
KANNAは、工事写真だけでなく、案件・顧客・報告書などをまとめて管理する施工管理のアプリです。公式サイトには「無料ではじめる」の案内があり、クレジットカードの登録なしで始められると書かれています。比較サイトでは無料プランで基本機能を試せると紹介されていますが、無料の範囲は公式サイトでご確認ください。有料プランはライト(自社10アカウント〜・200GB)などがあり、料金は見積りです。
工事写真台帳が無料では足りなくなる4つの場面
工事写真台帳を無料の方法で作っていると、工事が増えたところで、決まった場面で手が止まります。次の4つのどれかに当たったら、有料の工事写真台帳ソフトを考える合図です。
工事写真台帳の写真が容量の上限に届く
無料プランの工事写真台帳アプリは、保存できる容量に上限があります。たとえば30MBなら、写真でおよそ60枚です。1つの工事で着手前・施工中・完成の写真を撮ると、数件で上限に届きます。古い写真を消してから次の工事を入れる、という運用になると、過去の台帳を見返したいときに困ります。
工事写真台帳をExcelで出すのが有料
無料プランでは、台帳をPDFでしか出せないことがあります。PDFは見た目が崩れない反面、出したあとに文字を1か所直すにも、作り直しが必要です。元請からExcelの様式で出すように言われる会社や、出したあとに手で直したい会社では、Excelで出せるかどうかが分かれ目になります。
工事写真台帳の写真をパソコンに移す手間
Excelテンプレートやフリーソフトでは、スマホやデジカメの写真を、まずパソコンに移す必要があります。ケーブルでつなぐ、メールやチャットで自分に送る、といった受け渡しが毎回発生します。現場が多い会社ほど、この作業の時間がふくらみます。
工事写真台帳を複数人で作る
工事写真台帳を1人で作っているうちは、パソコンの中にファイルがあれば困りません。現場の人が写真と説明を用意し、事務の人が台帳に仕上げる、という分担を始めると、ファイルの受け渡しや、どれが新しい版かの確認が必要になります。複数人で同じ工事を開けるクラウドのソフトのほうが扱いやすくなります。
工事写真台帳ソフトを月1,000円前後で使うなら|格安ソフトの比較
工事写真台帳ソフトには、月1,000円前後から使えるものがあります。無料プランの上限に当たった会社が、次に比べることの多い価格帯です。ここでは、1人で使い始めるときの料金で並べます(2026年10月時点の公式ページの内容)。
| ソフト | 1人で使うときの料金 | 容量 | 写真の枚数 | Excel出力 | 人が増えたとき |
|---|---|---|---|---|---|
| フォトフクロウ(ソロ) | 月980円(税込) | 10GB | 上限なし(工事の数も上限なし) | ○ | チーム月2,980円(税込):管理1人・編集5人・閲覧5人 |
| ミライ工事写真(ベーシック版) | 月990円(税込) | 300MB | 約600枚 | ○ | 法人プラン1人月2,750円(税込・5人以上) |
| 蔵衛門(プレミアム) | 1ライセンスあたり月1,200〜1,800円(税抜) | 公式で確認 | 公式で確認 | 公式で確認 | ライセンスを追加(人数が多いほど1ライセンスあたりが安い) |
フォトフクロウの料金は、原則6か月ごとのまとめ払い(年払いも選べます)です。蔵衛門はライセンスのパックを年額で払う形です。月額の数字だけでなく、支払いの単位も合わせて見ておくと、比べたときの差が分かりやすくなります。
表のソフトは、どれが上というものではありません。撮影と電子小黒板から入るか、整理と台帳づくりから入るかで、向いている会社が違います。
格安の工事写真台帳ソフトの選び方|3つのポイント
格安の工事写真台帳ソフトを選ぶときは、月の料金より先に、次の3つを見るのが良いです。
工事写真台帳ソフトの選び方1 容量と写真の枚数
工事写真台帳ソフトの1つ目のポイントは、容量と写真の枚数です。同じ月1,000円前後でも、保存できる容量は300MBから10GBまで大きく違います。1つの工事で何枚撮るか、何件分を手元に残しておきたいかを数え、1年分が入るかで見てください。
工事写真台帳ソフトの選び方2 出力形式
工事写真台帳ソフトの2つ目のポイントは、出力形式です。PDFとExcelの両方で出せるソフトなら、普段はPDFで送り、様式を指定されたときはExcelで出して直す、という使い分けができます。出力の見本を先に見られるソフトなら、自社の台帳と並べて比べると確実です。
工事写真台帳ソフトの選び方3 人数が増えたときの料金
工事写真台帳ソフトの3つ目のポイントは、人数が増えたときの料金です。1人で使う料金が安くても、2人目から1人ずつ料金がかかるソフトもあれば、決まった人数までまとめた料金のソフトもあります。現場の人に写真を送ってもらう、元請や施主に台帳を見せる、といった使い方まで考えて、その人数での料金を出しておくと、あとから高くつくことを防げます。
工事写真台帳の作り方を決める手順
工事写真台帳を無料で作るか、格安のソフトにするかは、次の順に決めると迷いません。
- 今の時間を測る終わった工事で、台帳1冊に何分かかったかを測る
- 無料の方法で作るExcelテンプレートかフリーソフトで、同じ工事の台帳を作ってみる
- 上限に当たるか見る容量・Excel出力・写真の受け渡し・人数の4つで、困るところを探す
- 格安ソフトで試す無料トライアルのあるソフトで、同じ工事の台帳を作る
- 時間を比べて決める1冊あたりの時間と月の件数から、続ける方法を決める
ポイントは、同じ工事の写真で比べることです。工事が違うと写真の枚数も違うので、かかった時間を正しく比べられません。すでに終わった工事の写真を1件選び、その写真で無料の方法と有料のソフトの両方を試すと、差がはっきりします。
フォトフクロウで工事写真台帳を作る|できること・できないこと
工事写真台帳を格安のソフトで作る方法の1つに、FUKULOのフォトフクロウがあります。フォトフクロウは、写真の整理と台帳づくりに絞ったクラウドの工事写真台帳ソフトです。撮り方は今のまま変えずに、撮った写真を預けて台帳にします。

フォトフクロウでできることは、次のとおりです。
- 現場のスマホのブラウザから、写真をそのまま工事へ送れる。電波が切れても、つながったら続きから送る
- パソコンでは写真をフォルダごとドラッグして預け、台帳の枠へドラッグで入れる
- 台帳はExcelとPDFで出せる。Excelは出したあとも直せる
- 共有リンクを送れば、相手はログインなしで台帳を見られる。開かれたらメールで知らせが届く
- 14日間無料で試せる。カードの登録はいらない
- 料金はソロ月980円・チーム月2,980円(どちらも税込)。写真の枚数に上限はなく、容量で管理する
フォトフクロウでできないことも、先にお伝えしておきます。
- 電子小黒板と、写真の改ざん検知の機能はない
- 電子納品のデータ(決められたフォルダとXMLの形)は作れない
- スマホだけで台帳を作ることはできない。台帳の作成と出力はパソコンで行う
- 工程表・図面・日報などの施工管理の機能はない
公共工事で電子小黒板や電子納品を求められる場合は、対応した撮影と納品のソフトと組み合わせて使ってください。民間の工事が中心で、紙の黒板を写し込んで撮っている会社なら、フォトフクロウだけで台帳まで作れます。
まずは、終わった工事の写真で1冊作ってみるのがおすすめです。14日間無料で試す(カード登録不要)か、登録せずに画面を見る(登録なし)から、台帳ができるまでの画面を確かめられます。くわしい機能はフォトフクロウとはの記事で紹介しています。
工事写真台帳を無料で作るときのよくある質問
工事写真台帳を完全に無料で作る方法はありますか?
あります。Excelのテンプレートに写真を貼る方法なら、ソフトの費用はかかりません。パソコンのフリーソフトや、無料プランのある工事写真台帳アプリも使えます。ただし、アプリの無料プランは容量や出力形式に上限があるので、工事が増えると足りなくなることがあります。
工事写真台帳の無料のアプリと有料のソフトは何が違いますか?
主な違いは、保存できる写真の容量、Excelで出力できるか、複数人で使えるかの3つです。無料プランは試すための入口として用意されていることが多く、容量が小さい、PDFでしか出せない、参加できる工事が1件まで、といった上限があります。
工事写真台帳と工事台帳の違いは何ですか?
工事写真台帳は、工事の写真に工種や撮影箇所、説明を付けてまとめた記録です。工事台帳は、工事ごとの売上や材料費・労務費・外注費などの原価をまとめた帳簿で、お金の管理に使います。名前は似ていますが、中身も使う場面も別のものです。
電子小黒板が必要な場合は、どの工事写真台帳ソフトを選べばいいですか?
公共工事などで電子小黒板を求められる場合は、写真の改ざんを確かめられる仕組み(信憑性の確認)に対応した撮影の道具が必要です。電子小黒板に対応したアプリを選び、発注者の基準に合うかを確かめてください。フォトフクロウには電子小黒板の機能はありません。
格安の工事写真台帳ソフトで作った台帳でも提出できますか?
民間の工事で、PDFやExcelの台帳を求められている場合は、料金に関係なく提出できます。大事なのは、元請や発注者が求める様式と項目に合っているかです。公共工事で電子納品を求められる場合は、電子納品のデータを作れるソフトが必要です。
工事写真台帳を無料で作る方法のまとめ
工事写真台帳は、Excelテンプレート・フリーソフト・無料プランのアプリの3つの方法で、無料でも作れます。月に1〜2件の工事で、1工事の写真が数十枚なら、無料の方法で十分に回ります。
工事が月3件を超える、1工事の写真が100枚を超える、Excelで出して直したい、現場のスマホから写真を送りたい、という場面が出てきたら、月1,000円前後の格安の工事写真台帳ソフトを比べる時期です。容量と写真の枚数、出力形式、人数が増えたときの料金の3つで比べると、自社に合うソフトを選びやすくなります。
迷ったら、1工事あたり何分かかっているかを測ってから決めてください。フォトフクロウを14日間無料で試すと、終わった工事の写真で台帳を1冊作り、今のやり方と時間を比べられます。
工事写真台帳の料金と無料の範囲の出典
料金と無料の範囲は、次のページで確かめました(確認日:2026年10月14日)。
フォトフクロウ
工事写真をフォルダのまま預けて整理し、写真台帳をExcel・PDFで出力する。社内のメンバーと工事・台帳を共有できる。
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